正当性を失ってしまう人たち

シンプルな反論は大切。
たとえば顔を悪く言った奴に対して「お前はどうなんだ」というレトリックで返すのは面白いかもしれないけど悪手だよね。
じゃあ顔がよければ他人の顔を悪く言っていいのかという穴がある。
暗にお前の顔も大したことないんだろと言っているわけだけど、「人の顔を馬鹿にする行為」をオウム返ししているにすぎないわけで、
オウム返しっていうのは相手と同じ土俵に上がってしまうので悪口の言い合いになって泥沼化する。
顔のような本人の努力で変えようがないものを責めるのは不当であり差別的であるという発言者の非だけを指摘し、
それが元の発言者に理解される理解されないに関わらず少なくとも傍観者にはどちらが正しいかを伝わるという形を狙うのがいい。
まあこの文脈の場合だと生真面目すぎて逆に面白みがないという烙印を押される危険性が高いので健気に落ち込んでいる姿を見せて発言者の残酷さを際立たせる形で間接的に指摘するのがスマートになるか。
なんにせよ重要なのは感情に振り回されて余計なものを付け加え論点がブレることがないように注意を払うこと。
最初は相手のほうに非や間違いがありそこをピンポイントで突くだけで終わる話だったのに怒りのあまり人格批判で返してしまって泥沼化する展開というのは結構見られるが大変おいしくない。